植物ですが「光合成やめました」 その不思議な生き方

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
光合成をしないラン科の植物「モイワラン」=末次健司・神戸大准教授提供
光合成をしないラン科の植物「モイワラン」=末次健司・神戸大准教授提供

 「植物」と聞くと、光をエネルギー源にして有機物を作る「光合成」をする生物を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。だが自然界には、進化の過程で光合成をやめた種が多数存在するという。そんな不思議な植物の生き方に迫った。

葉緑体、非常に小さく

 「白いケイ藻が採れました」。京都大の神川龍馬准教授(水圏微生物学)が光合成をしない植物と出会ったのは約10年前。植物プランクトンのケイ藻は茶色がかったオレンジ色の個体が多い。実験室で学生が見せてくれたのは、白っぽいケイ藻「ニッチア・プトリダ」だった…

この記事は有料記事です。

残り1885文字(全文2129文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集