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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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タリバン強硬派、強める自信 復権1年 「形勢変わる可能性」指摘も

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アフガニスタンの首都カブール市内を警戒する装甲車=2022年8月4日午後1時29分、川上珠実撮影
アフガニスタンの首都カブール市内を警戒する装甲車=2022年8月4日午後1時29分、川上珠実撮影

 アフガニスタンでは15日、政府が崩壊し、イスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧して1年となった。実権を掌握するタリバン暫定政権の中で、シャリア(イスラム教の法体系)の厳格な解釈に基づく統治を推進する強硬派が存在感を発揮している。背景にあるのは駐留外国部隊との長年にわたる戦闘をしのいで復権を果たしたタリバン内部で広がる自信だ。だが悪化の一途をたどる経済状況を受けて形勢が変わる可能性も指摘されている。

 「社会のすべてにシャリアが適用される活発なイスラム教国をつくりたい。私たちはそのために外国軍と戦ってきた」。カブール市内で警備をするタリバン戦闘員のへクマトラさん(22)は力を込める。

 中部ワルダク州出身で、2001年の米同時多発テロ後に米軍が主導した多国籍軍による空爆で亡くなった親族もいるという。「私たちは乏しい資源で信仰だけを頼りに戦い、米国と同盟国を倒した」と胸を張る。隣にいた戦闘員のモハメッド・アリムさん(60)はカルザイ政権(04~14年)時代にバグラム米軍基地に5年間拘束されたといい「米国や他の国と戦争したいのではない。理想の国をつくる邪魔をしないでほしいだけだ」と訴えた。

 シャリアとは、イスラム教の聖典コーランや預言者ムハンマドの言行録であるハディースに基づく法体系。タリバンの前回政権時代(1996~01年)と同様にシャリアを厳格に解釈した強権統治が敷かれるのか注目される中、タリバンの報道担当者は昨年8月の初めての記者会見で全国民に対する「恩赦」を出すなど穏健なイメージをアピールした。

 しかし、今年3月には女子の中等学校の再開が予定…

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【アフガン政権崩壊】

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