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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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変わるメディア戦略、SNS発信の影で続く弾圧 タリバン復権1年

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タリバンの戦闘員だとされる男性がカブール市民に取材する様子=2021年8月16日に公開されたSNSの動画から、ロイター
タリバンの戦闘員だとされる男性がカブール市民に取材する様子=2021年8月16日に公開されたSNSの動画から、ロイター

 アフガニスタンのテレビ局記者だった男性は、勤務先を出たところで突然、男たちに取り囲まれ、後ろ手に手錠をかけられた。イスラム主義組織タリバンが復権してから約半年が過ぎた今年1月のことだった。

 通信アプリ「ワッツアップ」を通じて毎日新聞の取材に応じた男性によると、車に乗せられ、「『おまえはスパイだ』と言われ、拳や銃床で殴られた」。見知らぬ施設に連行され、「タリバンの情報機関に拘束されたのだと気付いた」と振り返る。

 連行先でも暴行を受け、その後、頭に袋をかぶせられて再び車に乗せられた。車を降りようとしたところで後ろから強く蹴られて意識を失ったという。

 目が覚めると、トイレと小さな窓しかない独房にいた。夜になるとパン一切れと豆を出され、豆を食べないと「ムジャヒディン(イスラム聖戦士)の食べ物をなぜ食べないのか」と暴行を受けた。

 尋問では「どの国の政府から資金提供を受けているんだ」と聞かれ、頭をバケツの水の中に何度かつけられたという。「息ができない」「やめてくれ」と叫ぶと、男は「なぜ人権問題や女性の問題をテレビ番組で扱うんだ。海外からの圧力でおまえを解放するように言われた。さもなければ、首を切ってやるところだった」と怒鳴った。

 男性は3日後に解放され、国外退避した。タリバンは女性や人権問題だけでなく、…

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【アフガン政権崩壊】

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