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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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アフガニスタンに「テロの温床」の悪夢再び アルカイダ巡る懸念も

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姉の夫が犠牲になった自爆テロについて振り返るヤワル・アッバスさん=2022年7月29日午前11時18分、川上珠実撮影
姉の夫が犠牲になった自爆テロについて振り返るヤワル・アッバスさん=2022年7月29日午前11時18分、川上珠実撮影

 「今度は自分が狙われる番だ」。アフガニスタン国境に近いパキスタン北西部ペシャワルのイスラム教シーア派モスクでイマーム(宗教指導者)を務めるヤワル・アッバスさん(28)は暗い表情でつぶやいた。前のイマームだった姉の夫アーシャド・フセイン・カリリさん(42)を自爆テロで亡くした。

 今年3月4日の午後1時ごろ、礼拝の時間を迎えたモスクは約600人の信者で埋め尽くされていた。

 突然、外で銃声が何発か響いた。

 「みなさん、落ち着いて床に伏せて!」。カリリさんが周囲に呼びかけた直後、侵入してきた男がカリリさんを銃で撃ち、自爆した。すさまじい爆発音と信者たちの叫び声が響き渡った。

 モスク内の少し離れた場所にいたアッバスさんは無事だったが、周辺では多くの遺体やけがをして倒れた人々が積み重なっていた。アッバスさんはカリリさんに駆け寄って抱き寄せたが、カリリさんは息絶えた。

 地元メディアによると、アフガン東部ナンガルハル州などを拠点とするスンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)系の「ISホラサン州」(IS―K)が犯行声明を出した。62人が死亡、約200人が負傷する大惨事だった。

 昨年8月にアフガンでイスラム主義組織タリバンが復権して以降、近隣国での過激派組織の活動が活発化している。

 パキスタンの首都イスラマバードのシンクタンク「パキスタン紛争・安全保障研究所」によると、国内…

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【アフガン政権崩壊】

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