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/上 日本兵、心の傷深く

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証言集会で父慶次郎さんの写真を手に語る黒井秋夫さん=東京都武蔵村山市で2022年8月7日、幾島健太郎撮影
証言集会で父慶次郎さんの写真を手に語る黒井秋夫さん=東京都武蔵村山市で2022年8月7日、幾島健太郎撮影

 日中戦争や太平洋戦争で出征した多くの日本兵が、戦争神経症と呼ばれた戦争トラウマに苦しんだ。だが、元兵士が心の傷を明かすことは少なかった。家族の半生を奪ったものは何だったのか、たどろうとする人たちがいる。【下桐実雅子】

父を理解「語り継ぐ」

 「無口で笑わない」。東京都武蔵村山市の黒井秋夫さん(73)の父の思い出だ。だが、使命感に燃えた兵士だったことを死後に知り、「戦争で心を壊したのでは」と疑い始めた。

 父慶次郎さんは山形県鶴岡市の農家の九男として生まれ、20歳で召集された。計7年間、中国大陸の旧満州(現中国東北部)や武漢などの戦地にいたが、終戦後は中国軍の捕虜となり、1946年6月に34歳で帰国した。その後、黒井さんが生まれた。

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