物価高、生活困窮者を直撃 エアコン自制「地獄のよう」

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生活保護を利用する72歳の女性。支援団体の食料配布に並び、桃やパンなどを受け取った=東京都新宿区で2022年8月6日、黒川晋史撮影
生活保護を利用する72歳の女性。支援団体の食料配布に並び、桃やパンなどを受け取った=東京都新宿区で2022年8月6日、黒川晋史撮影

 ウクライナ情勢を背景にしたエネルギー、食料などの価格高騰で、生活保護を利用する人々の暮らしが脅かされている。保護費は従来と変わらないのに、光熱費や生活必需品の高騰で家計が圧迫されるためだ。憲法で保障された「健康で文化的な最低限度の生活」が危ぶまれる事態に、利用者からは「どうやって生きていけばいいのか」と助けを求める声が上がる。

 8月6日午後、東京・新宿。じめじめした曇り空の下、都庁前の高架下に500人を超える行列ができ、支援団体がパンや米、果物などの袋詰めの食料を配っていた。新型コロナウイルスの感染拡大以降、毎週見られる光景だ。その中に、新宿区に住む女性(72)の姿もあった。

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