旧統一教会、なお違法行為 09年「法令順守」宣言に疑問の声 弁護士「献金強要・勧誘続く」
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「霊感商法なるものを、過去も現在も行ったことはない」。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長が10日の記者会見で説明した内容に、全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)から疑問の声が上がっている。教団側は、教団関連の事件で信徒らが相次いで検挙された2009年に「コンプライアンス宣言」を出し、法令順守を徹底してきたとするが、宣言後も裁判所が教団の対応を違法と認めた例もある。全国弁連は「違法な献金強要や勧誘行為はなくなっていない」と指摘する。
「13年前が分岐点だった」。10日の会見で田中会長が振り返ったのは、名称変更前の09年の「新世事件」だった。全国弁連によると、事件では「不安をあおって印鑑などを売りつけた」として、警視庁公安部が特定商取引法違反容疑で教団傘下の有限会社「新世」の事務所や教会などを家宅捜索。社長ら7人が逮捕され、有罪判決や略式命令を受けた。「先祖の因縁」などと不安に陥れ、高額のつぼなどを買わせる手法は1980年代か…
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