「後続に道筋」里見香奈清麗へ中井六段エール 18日から棋士編入試験

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記者会見で棋士編入試験への意気込みを語る里見香奈女流王座=大阪市福島区で2022年7月6日午前10時半、梅田麻衣子撮影
記者会見で棋士編入試験への意気込みを語る里見香奈女流王座=大阪市福島区で2022年7月6日午前10時半、梅田麻衣子撮影

 将棋の女流棋士、里見香奈清麗(30)が18日、女性として初めて挑戦する「棋士編入試験」の初戦・徳田拳士四段(24)戦に臨む。将棋界は「棋士」と「女流棋士」とで段位や棋戦が明確に分かれており、女流タイトル保持者が参加できる公式戦はあるものの、これまで高いハードルをクリアして「棋士」になった女性はいなかった。新たな歴史への挑戦に、女流棋士として公式戦で棋士に初勝利した中井広恵女流六段(53)は「合格すれば、後に続く女性たちに道筋ができる」と大きな期待を寄せる。【丸山進】

 現行の棋士編入試験制度は2006年に作られた。アマチュアや女流棋士が、棋士との直近の公式戦で10勝以上かつ勝率6割5分以上の成績を上げると受験資格を与えられる。試験は、21年4月以降に四段になった棋士5人と月1回のペースで対局し、3勝して勝ち越すと合格となる。

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