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一瞬、耳を疑った。
今度の内閣改造で、岸田文雄首相が自民党の杉田水脈(みお)衆院議員を総務政務官に起用したことだ。
既に杉田氏は当選3回。政務官に就任する「適齢期」だから当然とでも言うのだろうか。
だが杉田氏は2018年、LGBTなど性的少数者は子供を作らず、「生産性がない」と月刊誌に寄稿して批判を浴びた人だ。宗教団体・世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と接点があるのかどうかという問題だけではないのだ。
おさらいしておきたい。
杉田氏を17年の衆院選・比例中国ブロックで、当選が有力視される自民党の比例単独候補に押し込んだのは安倍晋三元首相だった。昨秋の衆院選でも同様に優遇されたのは安倍氏と、弟の岸信夫前防衛相(党山口県連会長)の後押しがあったからだという。
岸田首相には安倍氏や、杉田氏が所属する党内最大派閥・安倍派への配慮があるのかもしれない。
もう一つ、指摘しておきたい点がある。
旧統一教会問題を追い続けてきたジャーナリスト、鈴木エイト氏は、教団が関わる「天宙平和連合(UPF)」が昨秋、韓国で開いた集会に安倍氏がメッセージを寄せたうえ、その動画がネットで公開されたことについて、「(教団との)関係を隠さなくなったのか」と衝撃を受けたという。
実は一連の杉田氏の発言で私が受けた衝撃もこれに似ている。
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