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超大型台風を人為的に弱める 地球温暖化で強力化、被害も増加

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台風発達のメカニズム
台風発達のメカニズム

 日本に近づく超大型台風の勢力を弱め、被害を未然に防ぐ――そんな夢のような話が実現するかもしれない。2050年までに台風を人為的に制御することを目指すプロジェクトが今年始まった。いったいどんな研究なのか。

 台風ができるメカニズムはこうだ。暖かい海で低気圧ができると、風が吹き込んで内部に水蒸気が送られ、上昇気流に乗って上空で凝結し、積乱雲ができる。水が凝結すると多くの熱が放出され、暖められた空気が膨張してさらに気圧が下がり、上昇気流が強まる。これが繰り返され、台風に発達するのだ。

 台風は熱帯域から温帯域へエネルギーを輸送する地球上の重要なシステムだ。暖かい空気を運んで気温を平準化したり、強い風で海をかき混ぜて海水温を下げたりする。水不足の解消にも欠かせない。

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