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世界で活躍する日本人ファッションデザイナーの先駆者だった森英恵さんが11日、死去した。日本人としてのルーツと誇りを強く打ち出し、東洋の美を西洋の服で表現することに力を注いだ。
生まれは島根県の小さな町で、豊かな自然に囲まれて育った。開業医だった父は東京のデパートからカタログを取り寄せ、妻や子供の服を注文していたというしゃれ者。四季折々の機微を受け止める感性と父譲りのセンスが、創作の原点だ。
多感な学生時代に戦争を経験したことも、華やかな世界への憧れをかき立てた。結婚後、「欲しい服がないなら自分で作ろう」と洋裁学校へ。映画衣装を任されるようになると、たちまち注文が殺到する。邦画の黄金期に吉永小百合さんや岡田茉莉子さんらスターたちの服を数多く製作。多忙を極め、気分転換に出かけた海外旅行がデザイナー人生を飛躍させる転機となった。
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