不漁、燃料高、ウクライナ侵攻…サンマ漁船、懸念抱えて北の海へ

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 本州一のサンマ水揚げ量を誇る岩手県大船渡市の大船渡港で19日、大型漁船6隻の出港式があった。近年の不漁や燃料高に加え、ウクライナ侵攻を続けるロシアの取り締まり強化が懸念される中、船員は「一匹でも多く取りたい」と意気込んだ。

 100トン以上の大型船によるサンマ漁は20日午前0時解禁で、6隻は数日かけて北海道東方の漁場に向かう。同市魚市場近くの岸壁であった式には乗組員約120人や見送りの家族らが参加した。

 船を所有する鎌田水産(大船渡市)の鎌田和昭会長(76)が「ロシアの動向に注意が必要との情報もあるが、気を付けて航行してほしい」とあいさつ。清枝光臣(きよえだこうしん)漁労長(79)は取材に「自分たちは一匹でも多くサンマを取るだけ」と語った。

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