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石川祐希

バレーボール男子日本代表主将を務める石川祐希。イタリア1部リーグ・セリエAから世界に飛躍しています。

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男子バレー・石川祐希が信頼する分析のプロ「自分を安売りしない」

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東京オリンピックでコーチだったブラン氏(右端)の横でアナリストを務めた伊藤健士さん(右から2人目)。パリ五輪に向けて筆頭コーチとなった=東京都江東区の有明アリーナで2021年8月3日、宮間俊樹撮影
東京オリンピックでコーチだったブラン氏(右端)の横でアナリストを務めた伊藤健士さん(右から2人目)。パリ五輪に向けて筆頭コーチとなった=東京都江東区の有明アリーナで2021年8月3日、宮間俊樹撮影

 バレーボール男子日本代表で今季から参謀役を務めるコーチは異色の経歴を持つ。中学、高校では目立った実績はないが、石川祐希主将(26)=ミラノ=らの信頼は厚い。

筑波大バレー部での転機

 「もし、自分が代表監督をやることになったら手伝ってくれないか」

 29年ぶりとなる8強入りを果たした東京オリンピック直後、データ分析担当のアナリストだった伊藤健士(けんじ)さん(40)は躍進の立役者となったフランス人コーチのフィリップ・ブラン氏に頼まれると即座にうなずいた。「ブランに勉強させてもらってきた。恩返しをしたい」。ブラン氏は昨年10月、監督に昇格し、伊藤さんもコーチになった。「より近くで選手へのコーチングや通訳をしてほしい」というブラン氏の要望だった。

 日本代表コーチの多くは、日本代表チームやVリーグで活躍した経験を持つ元トップ選手だが、伊藤さんの歩みは全く異なる。東京都立白鷗高時代は地区大会で2回戦進出が最高成績だった。体育教師を目指し、筑波大に進学した。何も知らずにバレー部が練習する体育館に向かうと、日本一の垂れ幕がいくつもかかっていて驚いた。

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【石川祐希】

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