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国産ウラン夢破れ 厄介物を長年放置

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日本原子力研究開発機構の東濃鉱山入り口=岐阜県土岐市で8月5日午後、立山清也撮影
日本原子力研究開発機構の東濃鉱山入り口=岐阜県土岐市で8月5日午後、立山清也撮影

 迷走する原子力政策の中で行き場を失った核原料が海を渡る。毎日新聞の取材で判明した東濃鉱山(岐阜県)と人形峠(岡山、鳥取県)からのウラン鉱石輸出計画。自前でウランを調達する夢が破れた後に待っている現実を追った。

 「そらあ、安心だよ。別に燃料を作っていたわけじゃないけど、試掘したり、地層処理を調べたりしとったら落ち着かんわな」。日本有数の陶磁器の産地で知られる岐阜県南東部の東濃地方。8月上旬、鉱山の周辺を歩くと、近くの集落に住む高齢男性はこう話し、ウラン鉱石が海外で処理されることに安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 鉱山に近づくにつれて人家はなくなり、道路脇の雑草はアスファルトを割って生えるほど伸び放題。別の男性は「そんなの(ウラン鉱石)があったの? 知らんかった」と話し、若い女性も「昔の話だし、別に不安なんてない」と関心がないようだった。

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