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甲子園歴史旅

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/5 後に花開く、香櫨園の経験=丸山健夫 /兵庫

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 阪神電車の香櫨園(こうろえん)駅。平仮名で書くと甲子園と1字違いだ。実はこの駅、1905(明治38)年の阪神電車開通に合わせ、07年に開園した香櫨園遊園地の最寄駅だった。約8万坪の広大な遊園地は駅より少し北、当時は未開通だった現在の阪急電車夙川駅付近にあった。

 つくったのは大阪商人の香野(こうの)蔵治と櫨山(はぜやま)喜一。2人の名字の頭文字を合わせ、香櫨園となった。07年4月1日開園の予定だったが、あいにくの雨。オープニングセレモニーが延期になったから、4月2日が開園といえる。幸先の悪いスタートだったが、園は日本一といわれるほどに成長する。

 今は夙川公民館が池の上にある片鉾(かたほこ)池に、ウオーターシュートができた。03年、大阪・天王寺周辺で開催された博覧会で日本に初上陸。高低差50メートルのスロープをボートが豪快に滑り落ち、水しぶきを上げる。現在、夙川カトリック教会が建つ高台には、100畳敷きの大広間が自慢の恵比寿ホテルがあった。そのすぐ下には、水鳥たちが優雅に遊ぶ曙(あけぼの)池が。園内には四季折々の花が咲き乱れ、別荘なども6…

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