@大学 うちのセンセイ 防災で「恩返し」 東北大災害科学国際研究所助教・門廻充侍さん
毎日新聞
2022/8/22 東京朝刊
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東北大災害科学国際研究所助教・門廻充侍(せとしゅうじ)さん
「車の設計がしたい」と物理を学んでいた関西大3年の時、東南アジアの青年らとの交流事業に参加したことが転機になった。「世界へと視野が広がり、大切な友人がたくさんできた」
10歳のとき、小児がんを発症し、7カ月入院した。たくさんの人に助けてもらい「恩返しがしたい」と考えていた。だが、交流事業で視野が広がったことで「恩返し」の対象も広がった。自動車の空気力学から、物理の知識を生かした災害と防災へと進路を変えた。
直後に東日本大震災が発生。翌月に宮城県気仙沼市を訪れた。津波が達した境界を調べる中で、石垣が津波を食い止めているのを見て、高いところに逃げる重要性を実感した。また、「がれき」だと思ったものがアルバムや茶わんだったことにも衝撃を受けた。
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