安定の生活捨て独立リーグへ 病気克服しプロ目指す21歳捕手

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キャッチボールをする上甲凌大捕手=松山市の坊っちゃんスタジアムで2022年5月28日午後0時52分、斉藤朋恵撮影
キャッチボールをする上甲凌大捕手=松山市の坊っちゃんスタジアムで2022年5月28日午後0時52分、斉藤朋恵撮影

 日本野球機構(NPB)で、独立リーグ出身の選手が増えている。2021年のドラフトでは育成枠を含めて11人が指名され、創設された05年からの累計は127人に。22日には夏の甲子園が閉幕し、ドラフトの季節が近づいてきた。プロ野球選手を生み出す秘密に迫った。

 独立リーグを選ぶ選手たちの思いはさまざまだ。四国アイランドリーグplus・愛媛マンダリンパイレーツ(MP)の上甲凌大(りょうた)捕手(21)は、安定の社会人野球生活を捨て、独立リーグを新天地に選んだ。その裏にはプロ野球への強い思いがある。

 愛媛県西予市出身。県内の強豪・宇和島東高では身長184センチを超える恵まれた体格で1年秋からレギュラーの座を勝ち取ったが、甲子園出場はかなわなかった。卒業後は社会人野球の伯和ビクトリーズ(東広島市)に。充実した食事とトレーニングで、体重は75キロから最高で92キロほどに増え、打球の飛距離も伸びた。

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