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ミャンマークーデター

ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー氏らを拘束。市民や国際社会からは抗議と批判が相次いでいます。

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ミャンマーで「吉祥の白い象発見」発表の狙い 国民からは皮肉も

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「白い象」が発見されたことを伝える国営メディア報道に対して、フェイスブックには「ひどい統治者が現れた際、たまに白い象が現れる」などのミャンマー語の書き込みが並ぶ=2022年8月22日午後1時34分、高木香奈撮影
「白い象」が発見されたことを伝える国営メディア報道に対して、フェイスブックには「ひどい統治者が現れた際、たまに白い象が現れる」などのミャンマー語の書き込みが並ぶ=2022年8月22日午後1時34分、高木香奈撮影

 2021年2月にクーデターで全権を掌握したミャンマー国軍は最近、白い象やルビーなど縁起が良いとされるものが見つかったと相次いで発表した。首都ネピドーでは大理石製の巨大仏の建立も進めており、民主化指導者のアウンサンスーチー氏らを拘束する軍政への反発が一向に収まらない中で、国民のあつい信仰心に訴える狙いがあるとみられている。ただ、地元の独立系メディアの報道や国民によるSNS(ネット交流サービス)の投稿には国軍を皮肉る内容が散見される。

 今月3日、ミャンマーの英字国営紙は西部ラカイン州で7月23日に雄の白象の赤ちゃんが誕生したと1面トップで報じた。目や毛の色、耳の大きさなど専門家が白象の特徴と定める八つの条件のうち七つを満たしているという。掲載された赤ちゃん象の写真は赤みがかった茶色にも…

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【ミャンマークーデター】

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