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「誰もが楽しめる野球」の発信源は電車の会社 笑顔の思い出に

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ユニバーサル野球のイベントでスタッフと「球場」を囲む中村哲郎さん(左から2人目)。「野球ゲーム盤」として堀江車輛電装が特許を取得している=茨城県つくば市で2022年7月23日午後3時24分、藤倉聡子撮影
ユニバーサル野球のイベントでスタッフと「球場」を囲む中村哲郎さん(左から2人目)。「野球ゲーム盤」として堀江車輛電装が特許を取得している=茨城県つくば市で2022年7月23日午後3時24分、藤倉聡子撮影

 障害の有無に関係なく「誰もが楽しめる野球」を目指して開発された「ユニバーサル野球」。野球場を20分の1の縮尺で再現した盤上で得点を競う。この装置を開発し、各地の体験イベントや学校での授業などを通じて普及を図っているのが、1968年創業の鉄道車両メンテナンス会社「堀江車輛電装」(東京都千代田区)だ。

 「『電車の会社が、またどうして?』と、よく聞かれます」。祖父が創業し4代目となる社長の堀江泰さん(42)が笑う。始まりは2013年。障害者スポーツについての講演会に感銘を受けた。まずネット検索したのは「障害者サッカー」。埼玉・聖望学園高時代はサッカー部で活躍、27歳まで社会人チームでプレーしただけに、まずはサッカーのことを知りたいと思ったのだ。

 目にしたのは、世界選手権に出場した知的障害者サッカー日本代表の動画だった。想像していたのとは異なる、優れたスピードと技術を備えた選手たちの奮闘に感動した。早速競技団体に連絡。「ボランティアとして協力してほしい」との求めに応じて、ユニホームを提供したり、練習場探しを手伝ったりした。14年の国際大会に向けては応援Tシャツ9000枚を製作し、売り上げを提供した。

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