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真夏の日差しが和らぐとともに、冬季競技も本格シーズンに入っていきます。担当するフィギュアスケートの選手たちの表情が変わり始めるのもこの時期から。取材する側もギアを上げていきます。ところで、華やかに見える舞台の裏には苦労話がつきもの。それは選手だけでなく、運営側も同じようで……。今回はそんな、お話です。【東京運動部・倉沢仁志】
「いつまでできるか、分かったもんじゃないのよ」
滋賀県スケート連盟フィギュア部長の築山(つきやま)由美さん(51)は、リンクを眺めながらそうつぶやいた。
大津市の滋賀県立アイスアリーナで8月11~14日に開かれた「げんさんサマーカップ」でのことだ。新型コロナウイルスの影響で入場できなかった観客も3年ぶりに戻り、連日上限の500人近くが足を運ぶ盛況ぶりだった中での意外な言葉だった。
この大会は「夏の陣」と呼ばれる。2012年に近畿周辺の高校選手を集めた地方大会として始まったが、今では将来性豊かなジュニア選手、オリンピック・世界選手権などに出場したトップ選手らが全国から一堂に会する。
審判員の評価を受け、シーズン本格化に向けて演技を洗練させる機会となるからであり、今年2月の北京冬季五輪の女子シングルで銅メダルを獲得した坂本花織選手(シスメックス)も昨年のこの大会に出場している。取材する側も注目選手の仕上がり具合や新星の出現に目を光らせる。
大会名にある地元の精肉会社「元三フード」が協賛となった6年前からは、優勝者に副賞として滋賀名産の近江牛が贈られることでも知られる。受け取った選手は笑顔、表彰式を見守る観客も笑顔――。みんな笑顔で終わるはずの大会なのに、なぜ築山さんは浮かない顔なのか、質問を重ねた。
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