- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

日本維新の会は27日、結党以来初めての代表選で、衆院議員の馬場伸幸共同代表(57)を新代表に選出した。長年、大阪府知事・大阪市長を歴任した橋下徹、松井一郎両氏が率いた維新は、国会議員主導の党運営へと移行するが、馬場氏の抱える課題は山積している。
ローカルからの脱却、統一選が正念場に
馬場氏は元堺市議で、維新が国政政党として初めて挑んだ2012年の衆院選で初当選して以降、幹事長、共同代表などを歴任した。党のトップを国会議員が務めるのは、石原慎太郎元衆院議員以来だが、約10年にわたり党の中枢を担った経緯から、党内では「今までと変わらない国会運営ができる」(中堅議員)との安堵(あんど)感も漏れる。だが、維新は大阪以外の地方議員は少なく、組織力は脆弱(ぜいじゃく)だ。馬場氏にとって来春の統一地方選は正念場となる。
「自民党と対峙(たいじ)できる政党に大きく育てる」。馬場氏は代表選出後、こう語った。
維新は21年の衆院選に続いて7月の参院選で党勢を拡大し比例代表では立憲民主党の得票を上回り、次期衆院選での「野党第1党」を狙う。だが、首都圏の党関係者は「維新が全国政党に脱皮できるかは、新代表にかかっている」と語る。参院選でも力を注いだ東京や京都での議席は獲得できず、東北や九州などでは党支部すら作れない地域が目立つ。統一選で地方の基盤強化が進まなければ、次期衆院選に悪影響を与える。
「全国政党」になりきれないのは「ローカル色」の強さも一因だ。…
この記事は有料記事です。
残り893文字(全文1517文字)