ラッシュガード着用、なぜこんなに困難? 学校がかたくなな理由
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

水着の上に着ることで日焼けを防いだり、肌の露出を控えたりできるラッシュガード。最近は学校のプールの授業でも愛用者が増えているが、着用を巡って校長の面談が必要だったり、医師の診断書を基に許可したりする学校もある。ラッシュガードを着ることが、なぜこんなにも困難なのか。本紙の情報提供窓口「つながる毎日新聞」に現場の実情を寄せた教師らの本音や識者の見解から、そのわけを探った。【中嶋真希】
今年は「ダメ」 突然のルール変更
「今年初めての水泳の授業で、ラッシュガードを着ていた女子生徒たちが男性教諭から脱ぐように指示されました」
東京都杉並区の40代女性は、中学2年の娘が通う学校で起きた出来事を嘆いた。「先生は『皮膚疾患がある生徒以外は着用できない。タイムが出ないし、子供は肌が黒いほうがいい』と言ったそうです」。50代の父親も「脱ぐように指示したのは男性。男性が、男子の前で女子のラッシュガードを脱がすなんて……」と動揺を隠せない。
この学校では、それまでラッシュガードの着用に申請の必要はなく、昨年までは問題なく多くの生徒が着用していた。学校便りにもラッシュガードを着た生徒の写真が掲載されるなど、半ば公認状態だった。それが、…
この記事は有料記事です。
残り2122文字(全文2635文字)