ゴルバチョフ元ソ連大統領死去 91歳 世界の冷戦体制終結を導く

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
毎日新聞の取材に応じるゴルバチョフ元ソ連大統領=モスクワのゴルバチョフ財団で2011年8月5日、大前仁撮影
毎日新聞の取材に応じるゴルバチョフ元ソ連大統領=モスクワのゴルバチョフ財団で2011年8月5日、大前仁撮影

 西側諸国との冷戦を終わらせたソ連最後の指導者、ミハイル・ゴルバチョフ元大統領が30日、病気のためモスクワで死去した。91歳。タス通信が伝えた。1980年代半ばに疲弊していた体制を立て直す「ペレストロイカ」政策に取り組んだが、結果としてソ連崩壊を招き、国内では批判にさらされた。一方でノーベル平和賞を受賞するなど外国では高く評価されて、皮肉な半生を送った政治家だった。

 31年3月、ロシア共和国南部スタブロポリ地方に生まれた。55年に名門モスクワ大法学部を卒業し、故郷で党官僚のキャリアを歩み始め、71年にソ連共産党の中央委員に抜てきされた。80年に政治局員となり、85年に54歳でトップの党書記長に就いた。

この記事は有料記事です。

残り758文字(全文1062文字)

あわせて読みたい

ニュース特集