鳥のふん一因で橋崩落の衝撃 そこはカワウの楽園だった

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カワウが集まる六十谷水管橋=和歌山市で2022年7月25日午後6時5分、山口智撮影
カワウが集まる六十谷水管橋=和歌山市で2022年7月25日午後6時5分、山口智撮影

 水色に塗られた水管橋のアーチは、以前からカワウの群れで黒く染まっていた。2021年10月、和歌山市の紀の川に架かる六十谷(むそた)水管橋(全長約550メートル)が崩落し、大規模な断水を引き起こした問題で、市の調査委員会は22年5月、衝撃の崩落原因を明らかにした。アーチと水道管をつなぐ鋼鉄製のつり材が鳥のふんや雨水の作用で腐食し、崩落につながったというのだ。県によると、県内にはカワウの大規模なねぐらが10カ所程度あり、水管橋周辺は有数の規模という。調べてみると、一帯の環境はカワウにとって楽園だった――。

驚きの崩落メカニズム

 水管橋は浄水場から市北部へ水道水を送る唯一のルートで、崩落から仮復旧までの1週間、市の人口の3分の1にあたる約6万世帯(約13万8000人)が断水、市民生活に大きな影響を与えた。建築工学や水道の専門家らでつくる市の調査委員会が示した崩落のメカニズムはこうだ。…

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