- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

小倉北区の旦過市場一帯で8月10日に起きた火災で全焼した映画館「小倉昭和館」は31日、特別優待券などの払い戻しを小倉井筒屋(同区)新館9階のパステルホールロビーで始めた。初日は約30人が来場。今年で創業83年を迎えた老舗映画館再建への願いを込め、館主の樋口智巳さん(62)にお見舞いを贈る人たちの姿も見られた。北九州市と市議会に館再建への支援を求める署名活動も同日、払い戻し会場を拠点に始まった。
会場には、払い戻し目的以外の人たちも数多く訪れた。幼少期からの館のなじみ客という小倉北区の藤田千栄子さん(65)は「あと30年は通うつもりだった。小倉昭和館がなくなってしまえば、北九州の映画文化は途絶える。閉館という言葉は絶対に使わないでほしい」と涙ながらに樋口さんを励ました。
この記事は有料記事です。
残り544文字(全文883文字)