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第11回玄潮会秋季書展 思い切った表現手法の追究

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旭谷朗抱
旭谷朗抱

 第11回玄潮会秋季書展(4日まで、東京・セントラルミュージアム銀座)は、創設者・徳野大空の「書を現代の視覚芸術の一環として育てようと結成した」という理念を思い出させた。

 幹部書人たちが、墨色や文字のデフォルメといった表現手法を思い切って追究しようという気概がいい。

 寺井朴堂さん「祇園精舎の鐘の聲……」の収筆の自在な書きぶり。旭谷朗抱さん「剋」=写真[1]=の踊る書線による構成。上原修陽さん「歸去来」=同[2]=の泰然とした線の流れと余白の調和。岩田明倫さん「風花」=同[3]=の大胆な文字のデフォルメと淡墨を生かした構成力。入江孝至さん「燃」の墨色の工夫と覚悟を定めた運筆。ほか、徳野恵美子さん「あかねさす陽は満ちながら……」▽藤枝昇雲さん「宴」▽岡野屋宏一さん「問」▽小幡太清さん「怪光一線」▽星野青龍さん「燈」なども同様だ。

 一方、第61回白扇書道会展(4日まで、千葉県立美術館)は、「理事以上役員は臨書作品を奨励」という方針が貫かれている。

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