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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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アフガンからブラジルに逃れたキリスト教徒 タリバン復権で強まる迫害

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アフガニスタン出身のキリスト教徒らが身を寄せる施設=ブラジル南部パラナ州コロンボで2022年8月18日、中村聡也撮影
アフガニスタン出身のキリスト教徒らが身を寄せる施設=ブラジル南部パラナ州コロンボで2022年8月18日、中村聡也撮影

 針葉樹の森を縫うように走る小道を雨に打たれながら進むと、平屋の建物が視界に入ってきた。南米ブラジルの南部パラナ州コロンボ。ここは、イスラム主義組織タリバンの支配下にあるアフガニスタンから逃れたキリスト教徒らが暮らす施設だ。国民の大半がイスラム教徒のアフガンでキリスト教を信じる人々は「異教徒」として迫害されてきた。信者の一人が、過酷な日々を明かした。

 施設にいる人たちは安心して暮らせるブラジルに来ても、アフガンでの迫害の習慣が残り、見知らぬ人には会おうとしない。記者は相次いで取材を断られた。

 ようやく一人、取材に応じてもいいと言う人が現れた。「パコール」と呼ばれる民族帽をかぶったパシュトゥン人の男性(65)。「私たちの思いを世界の人に知ってほしい」と語った。ただ、名前は明かさず、顔写真の撮影や録音も許さなかった。

 人口約3900万人のアフガンでキリスト教徒はわずか1万人強とされる。イスラム過激派もいるアフガンでは、キリスト教徒というだけで命を狙われることもある。男性は友人の勧めもあって40代のころ、キリスト教に改宗。アフガンでは秘密裏に他の信者と連絡を取り合い、住居などを使う「地下教会」に隠れてひっそりと信仰を守った。「家の外では誰にもキリスト教徒だと言わなかった」

 それでも悲劇に見舞われた。…

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【アフガン政権崩壊】

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