「悲惨な歴史語り継ぐ」「ヘイト今も」関東大震災、朝鮮人追悼式典

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東京都慰霊堂で開催された関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式で献花する参列者たち=東京都墨田区で2022年9月1日午後0時23分、小出洋平撮影
東京都慰霊堂で開催された関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式で献花する参列者たち=東京都墨田区で2022年9月1日午後0時23分、小出洋平撮影

 関東大震災後に殺害された朝鮮人らを追悼する式典が1日、東京都墨田区の都立横網町公園の追悼碑前で開かれ、「悲惨な歴史的事実を世を超えて語り継ぐことが今を生きる私たちの責務。来年以降も式典を執り行っていく」と決意が述べられた。

 日朝協会などでつくる実行委員会が主催した。震災当時、朝鮮人らは混乱の中で「朝鮮人が井戸に毒を入れた」といったデマを信じた住民たちに殺害された。国の中央防災会議の報告書は、震災の死者・行方不明者約10万5000人のうち、1~数%を虐殺の犠牲者としている。

 式典には歴代知事が追悼文を寄せてきたが、小池百合子知事は2017年から6年連続で追悼文を送っていない。参加者からは「歴史に向き合わない態度は許せない」と抗議の声が上がった。

 追悼に訪れた大田区の在日コリアン2世、金道任(キン・ドイン)さん(85)は、震災直後に東京に行った伯父が行方不明になった。「日本では韓国人や朝鮮人へのヘイトスピーチが今でもある。隣国同士、尊敬し合って前に進みたい」と静かに手を合わせた。【南茂芽育、東海林智、後藤由耶】

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