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最近の番付は三役の関脇、小結は東西2人ずつを原則にしている。5月場所で東前頭2枚目で10勝の霧馬山が翌場所はわずか1枚しか上がらず東筆頭、西4枚目の隆の勝は11勝しながら西筆頭だった。関脇、小結4人のうち負け越したのは西関脇の阿炎だけでそれも7勝。4人とも三役のままで霧馬山、隆の勝が割を食う形になったのだ。
7月場所でも関脇、小結3人が勝ち越し、西関脇の大栄翔が6勝6敗のあと部屋に新型コロナウイルスの感染者が出て途中休場。東筆頭の霧馬山が8勝、西2枚目の逸ノ城が12勝し、9月場所の番付はどうなるかとみていたら、あっさりと原則を破って逸ノ城と霧馬山は小結に昇進して関脇、小結3人ずつとなった。関脇、小結が5人以上になったのは朝乃山が大関から陥落した昨年9月場所の関脇3人の番付以来だから1年ぶり。
7月場所の番付と比べると不公平だが、ある審判委員は「休場するまで負け越していないコロナ関連の力士は落とせない」と関脇にとどまった大栄翔に触れた後、「不公平? 理屈と膏薬(こうやく)はどこにでもつけられると昔、審判部長も務めた親方がよく話していたよ」と大笑い。やはり「番付は生き物」のようだ。
おかげで逸ノ城は三役に復帰して平幕優勝の実績を引っ提げて大関争いに顔を出してきた。…
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