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ウクライナ侵攻

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IAEA、ザポロジエ原発を視察 ロシア側「専門家2人が常駐へ」

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 国際原子力機関(IAEA)の視察団は1日、ロシア軍の制圧下にあるウクライナ南部のザポロジエ原発に到着し、調査を開始した。視察団を率いたIAEAのグロッシ事務局長は数時間の視察後、ツイッターに投稿した動画で「見たかった重要部分を視察できた」と述べ、調査を継続すると強調した。

 ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムによると、視察団14人のうち5人は3日まで滞在し、調査を続ける予定だという。ロイター通信によると、在ウィーン国際機関ロシア代表部の大使は2日、視察終了後に専門家2人が同原発に常駐すると明らかにした。だが英国防省の2日の発表によると、同原発のある南部では依然として戦闘が続いており、安全な環境で調査を続けられるかどうかは不透明だ。

 ロイターやAP通信などによると、調査はロシア側の案内で実施された。ヘルメット姿の視察団が敷地内を回り、戦闘で損傷したとされる水道管などを視察したという。グロッシ氏は視察後、これまで2~3回にわたり迫撃砲などによる攻撃があり「非常に懸念される状況」だったと指摘。「原発の完全性が物理的に何度も侵害されたことは明らかだ」と強調した。ただ、原発に対する攻撃が意図的なものだったかどうかについては「判断する…

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【ウクライナ侵攻】

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