ポーランド与党、ドイツに180兆円の賠償請求方針 第二次大戦時の被害

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ポーランドの「法と正義」(PiS)のカチンスキ党首。第二次大戦の開戦に関する式典に出席した=ワルシャワで2022年9月1日、AP
ポーランドの「法と正義」(PiS)のカチンスキ党首。第二次大戦の開戦に関する式典に出席した=ワルシャワで2022年9月1日、AP

 ポーランドの与党で右派の「法と正義」(PiS)のカチンスキ党首は1日、第二次大戦時にナチス・ドイツに侵攻された際の被害総額が6兆2200億ズロチ(約180兆円)に上るとの試算を公表し、ドイツに賠償を求める方針を表明した。1日は、ドイツが1939年にポーランドに侵攻し、第二次大戦の口火を切ってから83年の節目。

 独DPA通信によると、カチンスキ氏は「ドイツはポーランドに侵攻し、甚大な被害を与えた」と指摘した。今回の試算では、ポーランドでの犠牲者が520万人に上るとしている。ドイツ側はこれに対し、共産体制下にあったポーランドが53年に請求を放棄したことなどから「賠償問題は解決済み」との立場を改めて示し、支払いを拒否した。

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