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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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がれきの下に、日常があった ウクライナ・ハリコフ

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ロシア軍の砲撃で破壊された住宅。非常事態庁や地元消防局の隊員らががれきを慎重に撤去しながら、行方不明者の捜索を続けている=サルティフカ地区アヒイエゼリフ通りの住宅街で8月20日、フォトジャーナリストの渋谷敦志さん撮影
ロシア軍の砲撃で破壊された住宅。非常事態庁や地元消防局の隊員らががれきを慎重に撤去しながら、行方不明者の捜索を続けている=サルティフカ地区アヒイエゼリフ通りの住宅街で8月20日、フォトジャーナリストの渋谷敦志さん撮影

 ウクライナ北東部にある第2の都市ハリコフ。人口約140万人を擁したこの町は、ロシア国境からわずか40キロの距離にあることから、ロシア軍の侵攻直後からすさまじい攻撃にさらされていた。ウクライナ軍の反撃により、ロシア軍は国境付近まで撤退した。しかし、その後もロシア側からのミサイル攻撃がやむことはなく、今も多くの市民の命が奪われている。

 8月17日から18日にかけて、市北東部のサルティフカ地区は計8回のミサイル攻撃を受けた。市当局の発表によると、少なくとも21人が死亡し、40人以上が負傷した。20日、同地区で最も被害が大きかったアヒイエゼリフ通りの現場に向かった。攻撃された建物はがれきの山と化し、跡形もなかった。すぐ隣の鉄道会社の社宅だという4階建ての集合住宅は、直撃は免れたものの、爆風と衝撃で壁や窓は吹き飛び、火災で全焼した部…

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【ウクライナ侵攻】

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