パキスタン、洪水で1290人死亡 「国土の3分の1」が浸水

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 パキスタンで洪水被害が深刻化している。災害当局は3日までに全国で1290人が亡くなったと発表。ロイター通信によると、シャリフ政権は少なくとも3300万人が被災し、被害総額が100億ドル(約1兆4000億円)に上ると試算している。経済危機に苦しむ同国と国民にとって大きな痛手だ。

 パキスタンでは6月中旬からモンスーンに伴う大雨が続いていた。政府の統計によると、全国の7月の平均雨量は平年の2・8倍の177・5ミリに上り、1961年以降で最多だった。降水量の増加には気候変動の影響があるとみられ、レーマン気候変動相は8月29日のAFP通信の取材に対し「国土の3分の1」が浸水しているとした上で、「想像を絶する規模の危機だ」と述べた。

 被害が大きかった地域の一つの北西部カイバル・パクトゥンクワ州のカブール川近くの集落を毎日新聞助手が9月2日に訪ねた。多くの家屋が損傷し、水圧によって壁にヒビが入った家も多く見られた。住民によると、8月末に近くの川のダムが決壊し、決壊から約1週間がたった今も一部の家や集落を通る道は冠水したままだという。住民のアルシャドさん(35)は「夜、寝ているうちに川が決壊して水が家の中まで入ってきた。避難して…

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