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和歌山のワザ

中小企業ならではのこだわりの技術、それを生かした自慢の製品や商品。「1社1元気技術」として和歌山県に登録されている“和歌山のワザ”。その現場を訪ねます。

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和歌山のワザ

ヨシダエルシス=御坊市 多段養鶏ケージ 採卵支える自動制御 /和歌山

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「環境に優しい鶏舎も今後の課題」と語る社長の吉田卓司さん=和歌山県御坊市藤田町吉田のヨシダエルシスで、姜弘修撮影
「環境に優しい鶏舎も今後の課題」と語る社長の吉田卓司さん=和歌山県御坊市藤田町吉田のヨシダエルシスで、姜弘修撮影

 奥行きのある2段の養鶏ケージの間を、男性が機具をレールに載せ、片手で押して歩くモノクロ写真を見せてもらった。養鶏業を営んでいた創業者の吉田八五郎さんが発明した手押し給餌機だ。飼料が入ったタンクからパイプが伸び、両側の餌入れの樋(とい)に同時に給餌できる機具で、一日に数回、手作業で飼料をまく負担が相当軽減されただろう。

 この発明を基に1958年に創業。65年に法人化して採卵養鶏機具専門メーカーとして研究開発を重ね、現在の全自動養鶏システムを作り上げた。優れた成果を上げている全国の中小企業を表彰する「グッドカンパニー大賞」で、2018年度に最高賞のグランプリに選ばれている。

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