OPECプラス、10月から減産へ 世界経済減速で需要減予測

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オーストリア・ウィーンのOPEC本部=AP
オーストリア・ウィーンのOPEC本部=AP

 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の産油国でつくる「OPECプラス」は5日の閣僚級会合で、10月の原油生産ペースを現行水準から日量約10万バレルずつ減らすことを決めた。これまで増産を続けており9月は日量10万バレル増産する計画だが、一転して減産に踏み切る。世界経済の減速懸念を背景に原油価格は足元で下落しており、需要が当面は減ると判断した模様だ。

 国際的な指標となるニューヨーク原油先物相場は6月に1バレル=120ドル超をつけた後、足元では90ドル前後まで低下している。減産によって今後は原油価格が再び上昇に転じ、国際的な物価上昇(インフレ)圧力を強め、世界経済の減速要因になる可能性もある。

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