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岡崎 武志・評『岡村昭彦を探して ベトナム戦争を報じた国際報道写真家の光と影』『日本居酒屋遺産 東日本編』ほか
2022/9/6 18:05(最終更新 9/6 18:05)
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今週の新刊
◆『岡村昭彦を探して ベトナム戦争を報じた国際報道写真家の光と影』松本直子・著(紀伊國屋書店/2750円)税込み
岡村昭彦(1929~85)は、1964年ベトナム戦争を取材、その報道写真はグラフ誌の世界的権威『LIFE』で特集され時代の寵児(ちょうじ)に。しかし『岡村昭彦を探して ベトナム戦争を報じた国際報道写真家の光と影』を読むと、複雑波乱の人生の一部にすぎない。
彼の真の姿を捉えようと、10年に及ぶ取材を続けた著者の松本直子は岡村の姪(めい)にあたり、少女の頃から近くて遠い憧れの人として伯父を見ていた。しかし、流布する言説や逸話に違和感を感じていた。そして本当の姿を探し求める旅が始まったのである。
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