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沖縄知事選2022

辺野古移設の行方を左右する沖縄知事選は9月11日投開票。復帰50年の政治決戦を通して、沖縄の今を伝えます。

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米軍基地、負担分かるが… 沖縄知事選、注視する人々の複雑な思い

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自衛隊施設の建設が計画されている馬毛島=鹿児島県西之表市で2022年3月8日午後2時4分、本社ヘリから上入来尚撮影
自衛隊施設の建設が計画されている馬毛島=鹿児島県西之表市で2022年3月8日午後2時4分、本社ヘリから上入来尚撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画が争点に挙がる沖縄県知事選(11日投開票)の選挙戦を複雑な思いで見つめる人々が沖縄県外にいる。普天間飛行場の返還に伴い、その一部の機能を受け入れる地域、そして、政府の現在の計画にはないものの普天間飛行場の訓練の移転先として名前が挙がる地域の人々だ。基地が集中する沖縄の負担は重い。だが、その移転先がなぜ私の地域なのか――。

 「沖縄知事選での話は馬毛島(まげしま)に基地ができる前提で出ている。しかし、私たちは基地を造ること自体に反対だ」。鹿児島県西之表市の医師、三宅公人(きみと)さん(69)はそうくぎを刺す。三宅さんが「沖縄知事選での話」と言うのは、立候補している元衆院議員の下地幹郎(しもじみきお)氏(61)が独自の基地負担軽減策として掲げる、普天間飛行場所属機の訓練の馬毛島移転案のことだ。

 西之表市にある馬毛島は…

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【沖縄知事選2022】

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