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旧統一教会

安倍元首相銃撃事件を機に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に改めて注目が集まっています。

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水面下で脈々と、自民と旧統一教会の蜜月 元信者の教授明かす

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副大臣らとの記念撮影に臨む岸田文雄首相(前列中央)=首相公邸で2022年8月12日午後5時15分、竹内幹撮影
副大臣らとの記念撮影に臨む岸田文雄首相(前列中央)=首相公邸で2022年8月12日午後5時15分、竹内幹撮影

 街頭演説中に銃撃されて殺害された安倍晋三元首相の事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との関係が連日取り沙汰されている。旧統一教会の元信者で法哲学、政治思想史を専門にする仲正昌樹金沢大教授が、旧統一教会と自民党の持ちつ持たれつの関係の裏側を、自らの体験に基づきながら語った。【聞き手・宍戸護】

「反共」で互いの利害が一致

 旧統一教会が自民党に近づいたのは1968年に教会を母体にした政治団体「国際勝共連合」が創設されたことがきっかけだ。勝共連合は「共産主義からの解放」を理念に掲げており、安倍氏の祖父・岸信介元首相との付き合いがまもなく始まった。教会側は、共産主義と戦うというスローガンを掲げれば迫害されず、むしろ政権に歓迎されることをすでに韓国で学習しており、日本でも同じ活動を開始した。自民党側からすれば、67年に革新都政が誕生しており、左翼勢力の浸透に危機感を持っていただろう。お互いの利害関係が一致した結果と言える。

 私は東京大学入学後の81年、旧統一教会に入信し、92年に教会の教えと実践に疑問を持ち、自分の意思で脱会した。その間、系列の新聞「世界日報」に在籍したこともある。当時は太平洋戦争に従軍したり、シベリアで抑留されたりした政治家もいた。勝共連合は亡くなった安倍氏が所属していた自民党の派閥「清和会」に限らず、共産主義に対抗する意識を持つ自民党タカ派の派閥を中心に付き合いを広げていった。

政治家への接近は3ルート

 政治家と付き合うルートは…

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【旧統一教会】

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