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東芝バッテリーは「地元の希望」 過疎で閉校、熊本の県立高出身

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社会人の東芝で再会して野球を続けている善武士投手(左)と中村浩人捕手=横浜市鶴見区のグラウンドで2022年6月30日午後2時20分、浅妻博之撮影
社会人の東芝で再会して野球を続けている善武士投手(左)と中村浩人捕手=横浜市鶴見区のグラウンドで2022年6月30日午後2時20分、浅妻博之撮影

 熊本県の過疎地域で育まれたバッテリーが社会人野球の名門で再会した。東芝の善武士投手(26)と中村浩人捕手(25)。出身の多良木(たらぎ)高は少子高齢化の影響で3年前に閉校となったが、2人が全国の舞台で活躍することを地元は希望にしている。

プロ野球11球団が注目も

 多良木高は、熊本県多良木町にあった県立高校。山間部で少子高齢化による学校再編により2019年春、97年の歴史に幕を閉じた。OBにプロ野球・オリックスで1試合19奪三振の日本タイ記録を持つ野田浩司さんをがいるが、甲子園の出場経験はない。11~12年ごろ、「多良木から初の甲子園出場を目指す」を合言葉に地元の有望選手が集まった。そこに善投手と中村捕手もいた。

 2人は多良木町の隣にあるあさぎり町出身。軟式野球出身で別々の中学校だが、互いに知っていた。速球派として鳴らしていた善投手は熊本県内の強豪校の誘いを断り、中村捕手も地元有志の思いに乗っかった。当時の互いの印象について善投手は「あんまりないですね」と苦笑いを見せれば、中村捕手も「今のほうがお互いが考えてやるようにはなりましたかね」。2人とも多くは語らないが、当時、多良木高で監督を務めていた斎藤健二郎さん(73)はこう話す。

 「善は…

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