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そういえば最近ほとんど見かけなくなった。襟の内側にプラスチックのカラーを取り付ける詰め襟学生服のことである。カラーに肌が触れると冬は冷たく、少し暑くなると汗ばんで気持ち悪い。カラーと襟の間に髪の毛が挟まり痛い思いをすることも――。一定以上の年齢の男性の多くには似たような記憶があるはずだ。そんな青春の学ランがついに絶滅しそうだという。
襟の汚れ防止で内側に取り付け
プラスチックのカラーは、カラーに数カ所開けられている穴を学生服の襟の内側に付いている突起部分にはめて取り付ける。直接肌が触れて襟が汚れるのを防止するのが目的で、戦後の学生服では一般的だった。
ただし、カラーを付けると首元が窮屈な上、割れたり折れたりすることも多かった。また、1970年代から80年代には、「長ラン」(着丈の長い学ラン)や「短ラン」(着丈の短い学ラン)と呼ばれる変形学生服を着てカラーを外す格好が生徒たちの間で流行し、各地の学校はその対策にも追われていた。
そうした中、学生服メーカーなどによると、90年前後に…
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