「苦しかったね…」亡くなった3歳悼み献花 静岡・バス熱中症死

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河本千奈ちゃんが取り残されたバスのとめられていた駐車場で手を合わせる男性=静岡県牧之原市静波で2022年9月8日午後0時4分、皆川真仁撮影
河本千奈ちゃんが取り残されたバスのとめられていた駐車場で手を合わせる男性=静岡県牧之原市静波で2022年9月8日午後0時4分、皆川真仁撮影

 静岡県牧之原市静波の認定こども園「川崎幼稚園」のずさんな管理体制が明るみに出るなか、亡くなった河本千奈ちゃん(3)が取り残された送迎バスのとめられていた駐車場には8日、花や飲み物を供える人たちが続いた。7日に園側は事件後初めて記者会見を開いたが、その内容に市民から憤りと不信の声が上がった。

 運転手と添乗を補助する派遣職員が園児の降車をダブルチェックする決まりがなく、職員が保護者に問い合わせもせずに千奈ちゃんを無断欠席と思い込むなど、7日の会見では不備の連鎖が浮き彫りになった。

 吉田町から慰霊に訪れた小学校の女性教員(29)は「同じ教育関係者として、保護者に出欠確認を連絡しないなんてあり得ない」と園の対応を批判した。事件を受け、女性は長男(3)にバスに取り残された場合はドアをたたいたり、クラクションを鳴らしたりするよう教えたが、「幼いだけに難しいと思う」と不安そうに話した。

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