「飲み物ご法度」の公立図書館に緩和の動き 本の保護か利便性か

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鹿児島市立図書館分館の「天文館図書館」では、ストロータイプの容器でも読書しながら飲むことができる=鹿児島市千日町で2022年9月1日午前10時41分、宗岡敬介撮影
鹿児島市立図書館分館の「天文館図書館」では、ストロータイプの容器でも読書しながら飲むことができる=鹿児島市千日町で2022年9月1日午前10時41分、宗岡敬介撮影

 カフェが併設された図書館の話題を時に耳にするが、地域に根ざした公立図書館では館内での飲み物は長年ご法度とされてきた。所蔵する書物や資料が汚れるのを避けるためだ。だが、飲み物を片手に本が読めるなど、そのルールを緩和する動きが広がっている。堅いイメージからの脱却がなぜ起きているのか。読書の秋。その背景を読み解いた。【宗岡敬介】

 開館を30分後に控えた8月20日午前9時ごろ。鹿児島市立図書館の職員が、入り口のボードに飲み物の取り扱いを伝える「お知らせ」を張っていた。この日からペットボトルや水筒といった、ふた付きであれば、館内のどこでも飲めるよう運用を改めたためだ。

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