ギョギョ! 滋賀「こざかなクン」は14歳 あふれる湖魚愛、絵本に
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熱い「魚愛(さかなあい)」と豊富な知識から、幼稚園でついたあだ名は「こざかなクン」。2歳半からほぼ毎日続ける琵琶湖通いは、実に4000日を超える。生きた魚を観察し、図書館で専門書を読み、研究者や漁師に直接教えを請い、食べられるなら食べてみる。そんなスーパー中学生が、愛してやまない魚たちの姿を1冊の絵本にした。
7月に出版された「はじめてのびわこの魚」(能美舎)。著者は大津市の中学3年、黒川琉伊(るい)さん(14)だ。琵琶湖・淀川水系に生息する50種の魚たちを、200色の色鉛筆で描いた。カラフルな魚の絵と同じぐらい目を引くのは、絵の周りに所狭しと書き込まれた直筆の解説。特徴や生態はもちろん、実際に触れた際の感想や、オススメの食べ方まで書かれている。
例えば、その美味を知る人ぞ知るビワマスのページ。青、紫、ピンクなど何色も使って鮮やかな色合いで描かれたビワマスの絵の周りには、大きさなど基本情報に加え、「刺身(さしみ)に焼きにフライに最高!!!」の文字。口元には「触ってみると、地味に歯がイタくて泣きそうになった」という琉伊さんの生きた感想や「サツキマス・サクラマスよりしゅっとしている」という関西人ならではの描写もある。
絵だけでない魅力
この絵本に魅了された一人が、世界的建築家の安藤忠雄さん。というのも、…
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