暗号は「ロンドン橋落ちた」 女王死去に備えた英国の綿密な作戦

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ロンドン市内各地には、女王を追悼する看板が掲げられている=ロンドンで2022年9月10日、篠田航一撮影
ロンドン市内各地には、女王を追悼する看板が掲げられている=ロンドンで2022年9月10日、篠田航一撮影

 エリザベス英女王の死去に備え、英王室や首相官邸が1960年代から準備してきたとされる行動計画の存在が話題になっている。コードネームは「ロンドン橋作戦」。その日、王室関係者や政府要人がどのような行動を取るかが策定されていたという。いったいどんな作戦なのか。

 「長く秘密とされてきた英政府の作戦、コードネーム『ロンドン橋作戦』が明らかになった」。昨年9月、米政治サイト「ポリティコ」がその内容を入手したとして詳細に報じた。王室や首相官邸、軍などの限られた関係者が年に数回会議を開き、内容を練っていたという。ポリティコや英紙ガーディアンなどによると、女王死去の日は「Dデー」と名付けられた。軍事用語で重要作戦開始の日とされ、第二次大戦中に米英などの連合国軍によるノルマンディー上陸作戦の日も「Dデー」と呼ばれた。

 死去した場合、まず女王の秘書が首相に電話で「ロンドン橋が落ちた」と伝える。この言葉は、英国で伝承されてきた歌謡・童謡の「マザーグース」の一節だ。その後、女王が元首を務める英連邦(コモンウェルス)諸国などに知らせが届く。ちなみに女王の父のジョージ6世が52年に死去した際は、「ハイドパーク・コーナー」との隠語が使われたという。

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