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沖縄知事選2022

辺野古移設の行方を左右する沖縄知事選は9月11日投開票。復帰50年の政治決戦を通して、沖縄の今を伝えます。

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玉城氏再選 背景に「民意を無視され続けた悔しさ」 沖縄知事選

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辺野古移設に反対する玉城デニー氏が再選した沖縄県知事選の投開票から一夜明けた後も埋め立て工事は続けられ、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では抗議活動をする人たちが警察官に排除されていた=沖縄県名護市で2022年9月12日午前9時18分、喜屋武真之介撮影
辺野古移設に反対する玉城デニー氏が再選した沖縄県知事選の投開票から一夜明けた後も埋め立て工事は続けられ、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では抗議活動をする人たちが警察官に排除されていた=沖縄県名護市で2022年9月12日午前9時18分、喜屋武真之介撮影

那覇支局長・比嘉洋

 新型コロナウイルスの感染拡大による観光客減で県経済が冷え込む中、迎えた11日の沖縄県知事選。県民が選択したのは政府と協調した経済回復策を前面に掲げた佐喜真淳氏ではなく、玉城デニー氏による県政の継続だった。

 毎日新聞が実施した投票行動調査では、投票時に最も重視した点として有権者の40%が米軍普天間飛行場の名護市辺野古への県内移設問題を挙げ、経済振興策の30%を上回った。「不況時の知事選は国とのパイプがある保守系候補が強い」。過去の知事選で見られた傾向を覆した背景には、「辺野古移設ノー」の民意を無視されてきた県民の悔しさがある。

 玉城氏に1票を投じた那覇市の会社員女性(36)は取材にこう言う。「もう仕方ないのかなと思うこともある。でも、デニーさんが負けることで『県民は諦めた』と思われたくない」

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【沖縄知事選2022】

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