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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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反攻ウクライナ「予想よりうまくいっている」 要衝イジューム奪還

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イジュームの街の入り口に到達したウクライナ軍の兵士たち=ロイター(2022年9月10日にソーシャルメディアに投稿された映像より)
イジュームの街の入り口に到達したウクライナ軍の兵士たち=ロイター(2022年9月10日にソーシャルメディアに投稿された映像より)

 ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ウクライナ北東部ハリコフ州の南部にある重要拠点イジュームをロシア軍から奪還したと宣言した。ロシア国防省も10日、イジュームから軍を撤退させたと明らかにした。イジュームはロシア軍が人員や物資を戦線に送る拠点として利用していた軍事的要衝で、ロイター通信は、ロシアにとっては3月の首都キーウ(キエフ)周辺からの撤退以来の「大敗」と伝えている。ウクライナ側の反撃は今後もさらに強まる可能性がある。

弾薬放置…露兵、慌てて撤退か

 ウクライナメディアでは、イジュームの街の入り口で国旗を掲げる兵士の様子などが報じられた。AP通信によると、ウクライナ軍幹部は街の中心部で撮影したとみられる動画をSNS(ネット交流サービス)に投稿し、「周辺は破壊されているが、全てを取り戻した。イジュームは過去も現在もこれからも、ずっとウクライナのものだ」と語った。

 ロシア軍は2月の侵攻開始後にイジュームを制圧し、拠点として利用してきた。露国防省報道官はウクライナ南東部ドネツク方面への「部隊の配置転換」と説明しているものの、ハリコフ州内では9月に入ってウクライナ軍が急速に奪還地域を広げていた。ロイター通信によると、ウクライナ軍が最…

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【ウクライナ侵攻】

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