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「愛人契約結べば有名にしてやる」 目を覆う俳優らへのハラスメント

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 「プロデューサーから愛人関係を結べば有名にしてやるけどどうかと迫られた」「7年間ブスと言われ続けた」「一銭も出ないまま2年間仕事をさせられた」――。

 俳優やモデル、美術・音楽家、映画製作スタッフら文化芸術分野などで働く人たちを対象に、一般社団法人「日本芸能従事者協会」がインターネット上で実施したアンケートから、業界特有ともいえるハラスメントの実態が浮かび上がった。

 アンケートをつぶさにみると、華やかなイメージとは裏腹に深刻な人権侵害が横行していることが分かる。

 調査は6月23日~8月31日、各種団体などを通じて呼びかけ、418人から回答を得た。結果については、同協会が今月6日にホームページで公表した。

 回答者の内訳は▽俳優やモデル、歌手などパフォーマンスを提供する人46・2%▽美術家やライター、記者、脚本家など映像以外のメディアで働く人30・6%▽映画やテレビなどのスタッフ、アナウンサー、監督、演出家など映像分野で働く人23・2%――。

 男性は29・9%で女性は67・2%。フリーランスなど雇用されていない人が77・7%を占めた。

 7類型に分けて「ハラスメントを受けたり見聞きしたりしたことがあるか」と複数回答可で尋ねたところ、93・2%に上る383人が「パワーハラスメント」を挙げた。あらゆる部署でパワハラが横行している実態が明るみに出た。

 2番目に多かったのが「セクシュアルハラスメント」で73・5%(302人)、続いて「モラルハラスメント」が62・3%(256人)に上った。

 被害を30類型に分け、実際に体験した被害について質問し(複数回答可)、最も多かったのは「脅迫や名誉毀損(きそん)、侮辱など精神的な攻撃」で、83%に当たる346人が該当した。次いで「容姿や年齢、身体的特徴をからかわれた」のが57・1%(238人)、「遂行不可能なことを強制するなどの過大な要求」が55・9%(233人)と続いた。

 性的な被害も多く、「レイプ(同意のないセックス)をされた」を挙げたのは、11%に当たる46人に上った。さらに、「脱いだら仕事が増えると言われた」のは9・6%(40人)、「仕切りがないところで着替えさせられた」は12・9%(54人)、「同意なくヌードを撮られた」は2・2%(9人)だった。

 具体的な被害事例は237件寄せられた。…

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