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憂楽帳

50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

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僕の宝

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 「この心臓は僕の宝」。2018年5月、33歳の若さで亡くなった古川哲也さん(山口県下関市)の言葉だ。古川さんは慈愛あふれる発言を数多く残した。それを紡ごうと、家族が日めくりカレンダーにし、知人に配布した。

 先天性の心臓病「単心房単心室」だった。二つずつある心房と心室が一つずつのため、血中酸素飽和度が低く、歩くだけで息切れする。だが、幼少期から笑顔あふれる彼の周りに…

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