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食品宅配のオイシックス・ラ・大地と、「牛角」や「かっぱ寿司」などを展開する外食大手コロワイドによる給食大手シダックスの争奪戦が過熱している。シダックス創業家と親密なオイシックスは8月、シダックスに対する株式の公開買い付け(TOB)を始めたが、同社の取締役会は反発。コロワイドが給食事業などの買収に名乗りを上げたことも表面化し、混迷の度合いを深めている。
オイシックスvsコロワイド
シダックスはかつてカラオケ店で知られたが、競争激化や利用者減で経営不振に陥り、2018年にカラオケ事業を売却した。給食事業を中心に立て直しを図るため、19年に投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」の出資を受けた。ユニゾンは約27%を保有する大株主となり、取締役も出している。
シダックス創業家とユニゾンは当時、ユニゾンが株式を手放す際は創業家かその指定先に売却する契約を結んだ。創業家とオイシックスは今回、ユニゾンに対し、オイシックスに株式を売却するよう要求。オイシックスも「ユニゾンには売却義務がある」と主張する。
オイシックスはTOBでユニゾンの全保有株を買い取る方針だが、ユニゾンは現時点でTOBに応じていない。
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