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急激な円安が財布を直撃 NYで半日観光するとどうなるのか

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「アメリカ自然史博物館」。剥製の展示などを見に、観光客だけでなく子供連れで訪れる地元の人も多い=米ニューヨークで2022年9月10日、隅俊之撮影
「アメリカ自然史博物館」。剥製の展示などを見に、観光客だけでなく子供連れで訪れる地元の人も多い=米ニューヨークで2022年9月10日、隅俊之撮影

 円安が続いています。日本のテレビでもよく伝えられるマクドナルドのビッグマックの値段を確認しようと、マンハッタンのお店に行ってみました。ドリンクとポテト付きのセットは、Mサイズで14・1ドル(税込み)。この原稿を書いている13日時点の為替レートは1ドル=144円なので、換算すると2030円です。日本では690円(同)ですから単純計算で3倍ということに。米国のマクドナルドは、日本の物価感覚ではもはや「ぜいたく品」なのかもしれません。【ニューヨーク隅俊之】

 日本では海外から帰国する際に新型コロナウイルスのワクチン接種を3回受けていれば72時間以内の陰性証明の提示が不要になった。いよいよ本格的に海外旅行にも行けるようになる。そう思う人も多いかもしれない。

 けれど、急激な円安を忘れてはいけない。ここニューヨークも、ホテル代や交通費、食事代などの必要な費用を日本円に換算すると、生活に余裕がない限り、気軽に来られる場所だとは思えない。

 例えばこんな半日プランはどうだろう。日本から大人2人、子供2人の家族4人でニューヨークの有名な博物館を訪れ、記念にお土産を買い、帰りに屋台でホットドッグとアイスクリームを買ってセントラルパークを散策する。「財布」はどんなことになるのか。

 実際に行ってみたのだが、…

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